僕に勇気を与えてくれる鳥のなかに、朱鷺(トキ)という鳥がいます。
純日本産(日本うまれ)の朱鷺は、現在"キンちゃん"1羽しかいません。
ですが、世界の色々な方々の協力、努力によって現在日本の朱鷺は17羽までふえました。
キンちゃん以外は、中国からの友情の証(ゆうじょうのあかし)として送られて来た朱鷺と、その子供、孫(まご)です。
中国でも300羽程しかいません。
きっと世界中でもたったそれだけしか居ないでしょう。
そんな朱鷺と言う鳥の事を知っていますか?
学名、NIPPONIA NIPPON(ニッポニアニッポン)
学名(がくめい)とは、世界で通じる名前の事です。
僕が朱鷺(トキ)と出会ったのはいつの頃だろう?
お袋(お母さんの事)のふるさとが新潟だったので、子供の頃から朱鷺の名前を知っていた。
「特急とき号」。
上野〜新潟間を走っていた特急電車の名前であった。
廃止後、上越新幹線にもその名は受けつがれたが、現在はもうありません。
鉄ちゃんだった僕は、「雷鳥」「白鳥」と同じように、
「新潟、佐渡に居る鳥」としか思っていなかった。
佐渡が島にも渡った事はあったが、当時はそんなに興味(きょうみ)もなかった。
小学校4年の国語の教科書に、「ニッポニア・ニッポン」というページがあった。
国語は嫌いだったけど、鳥は好きだったから。。。
それにニッポニアニッポンだなんて、日本に僕の知らない有名な事が・・って、
僕はとっても興味を持ってそのページに目を通したのです。
そして知ったのです。
それが、朱鷺の学名で、しかも絶滅(ぜつめつ)の危機(きき)だということを。
・・・な ん で?
毎年夏に「特急とき」に乗って、おじいちゃんちに行くのに。
あんなに当たり前に毎日走っているのに???
それからというもの、朱鷺にはとても敏感(びんかん)になり、
夏に新潟の海に行っても、佐渡が島をとても気にする様になったのです。
そしてまた、
鳥がもっともっと好きになったのです。