賢治との出合い。。


単に僕の思い込みにすぎませんが...。

 ケンジと出会ったのはひょんな事からで、
電車の中で拾ったマンガに、回想シーンで昔先輩に銀河鉄道の夜の話を聞かされた時のシーンが有りました。
鉄道もマンガも好きで銀河鉄道の夜の存在も知っているのに、本が(活字が)嫌いで何回トライしても3日坊主!
 当時仕事の無い日は毎日海に行っていたので(サーファーではないのですが)、
海まで1時間の車内で読もうと古本屋で100円で銀河鉄道の夜を買いました。
 僕は、イメージに変換しないと頭に入らないので本を読むのにとても時間がかかります。
電車の中の雰囲気や思わぬ出来事に活字を目で追っているだけの状態になりがちでした。
それでも、理解した所まで戻って読み返して...3ヶ月かかって読んだのです。
二度とそんな事をするのは嫌だったので、今回限りなんだから絶対読み切ろうと、そんな思いでしたが
 本の面白さをちょっとだけ解ったような気がしました。

 ある日、名刺を作ろうとタウンページを見て印刷屋さんに出向く事に。。
何と、行った印刷屋さんは、昔ながらの木造でしかも活版印刷屋さんでした。
カンパネルらがバイトしていそうな。。
僕は、妙にそこが気に入り行くと長話をしてしまいます。
ワープロを買ってからは行かなくなりましたが、活版の文字の立体感は恋しいです。

 父が、岩手の花巻に疎開していた話を思い出し、ふらっとイーハトーブヘ行ってしまいました。
宮沢賢治記念館に行きました。
色、光..僕が子供の頃疑問に思っていた事の解説がいっぱい!そんな感じがしました。

 花巻から海に向かう道を海へ向けて走りました。。
その道と着かず離れずして鉄道が有りました、草ぼうぼうのその鉄道を見て、
ケンジはこれを銀河鉄道にしたのかなぁと思いました。
三角表ってどれだろう??
 港町に近付いてくると、トンネルを抜けるといきなり絶壁!遠くに港町。。
絶景です!山を抜けると言うより、別世界に抜け出た感じです。

 港町..そこは釜石..鉄の街。。
鉄色でした..ケンジの言う鉄色は赤錆色です。。

 アメニモマケズに出会ったのは、その旅から帰ってからでした。。
ケンジって一日に4合も食べていたのかなぁ。。
ホメラレモセズ クニモサレズ ソウイウモノニ 僕もなりたいと思いました。
好きな事を好きなようにやりたいから..ほめられなくてもいいから、苦にはされたく無い!

 その後の生誕100年の春にもイーハトーブへ行きました!
お祭り騒ぎは夏からの様でした。。僕が行った時は、まだ静かでした。。
 その時の写真です。


賢治記念館にあるお土産やさん。。


イギリス海岸!

アメニモマケズの碑を見るこうちゃん。。

 日本人はわりと神なる物を、はたから拝みますが、
他の文化を歩んで来た方々は、神に挑み征服しようとする。
神なる山、岩、川。。

 ケンジもまた岩手富士に100回以上登ったそうですね。

ケンジの本を読んで、色々勉強になりました。
自分を見つめ直すきっかけにもなりました、今生きている自分、生かされている自分。
そして、自然という物すべてに対しての感謝の気持ち。。。
今、存在しているには意味が有ると言う事。。

 もっと良く見て御覧、空間は無限大で想像も無限大...
過去の歴史は今迄だけど、未来は無限大。。。
何が普通で何が正しいなんて、だれも本当は解っていないんだよ。
どんなに偉い人(と言われている人)が良い事を言っても、偉い人がいっぱいいても、
争いは絶えない。。
ただ、土に種が有り雨が降り陽が照れば草木は生き、枯れて..それをくり返す。
ただし、種も一つでは育たない。
人も同じでそれが自然なのかも知れない。。
 普通??自由??愛???
今迄自分が経験した事の中だけでの身勝手な思い込みに過ぎない。。。
この無限大の空間において、君一人の考えなんて水素原子にも満たない小さな点に過ぎない。。
自分で限界を決めて諦めちゃぁいけないよ、可能性は無限じゃないか!


ケンジに言わせれば、すべてがまだ臨床実験中なのかも..それとも結果さえも知っていたのかなぁ。。

あの日花巻温泉から見た月が僕に教えてくれたような気がした。
 そして次の日、五つ葉のクローバーを見つけて帰りました。

うわ〜〜っ!
なんかとても濃いぃですね!!
でも、それからケンジも言葉も大切にするようになったのでした!

谷川俊太郎も好きですよ..あははは、欲張りこうちゃん。

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